池波正太郎が通った戸越の名店・洋食ブルドック(武蔵小山温泉グルメ紀行)
2013年04月27日
池波正太郎というと戦後を代表する時代物の大小説家ですが、有名な「鬼平犯科帳」や「剣客商売」なんかテレビなどでも皆さまにとっておなじみではないでしょうか。じつは僕の池波正太郎さんのイメージというと、中学時代の悪友の家が池波正太郎さんの家の前にあったんですが、ある日、何かの理由でその友達のお父さんが池波正太郎さんの家に怒鳴り込んでいって「お偉い作家さんかなんだかしらねーけどな、俺は鮫洲のゴッドなんだ。」とかちこんだのは有名な話です。(ちなみに鮫洲とは、鮫洲自動車教習所のことで、ゴッドとは神のことらしいのですが、バスの運転手か整備士だったお父さんは鮫洲あたりでゴッドと呼ばれていたらしいんです。・・・・・汗)
さて、地元の与太話(笑)はこれくらいにしておいて、かの有名な池波正太郎さんが足しげく通っていた一見普通の洋食屋さんなんですが、絶品タンシチューやさすがと思えるくらい美味し洋食を作り続けている隠れた名店があるんです。その名も、洋食ブルドックさん。外観は普通の洋食屋さんですし、中に入ってもすこし頑固そうなご主人がもくもくとお仕事をされているそんな雰囲気が漂っているんですが、まさに洋食屋の必殺仕事人そんなオーラを感じるのは僕だけでしょうか。末席ながら空手をしているせいか、後ろからも殺気を感じることのできる若旦那ですが、こちらのご主人にはなにか職人として仕事人としての居合いの達人のような鋭さを感じるんです・・・(笑)(おそらく、普通にはおっとりしたただのおじちゃんに見えることでしょう・・・・。)と勝手に妄想しながら、僕が頼んだいつものタンシチューと奥様が頼んだメンチカツを待っていました。
こちらのタンシチューは箸(はし)で切れるんです。メンチカツも普通の2倍ぐらいはあるでしょうか。肉汁もじゅわーで、長年、たくさんの人々に愛され続けてきた味がするんです。先客のかたも少し年配の方でしたが、身なりもきちんとされていて、味のわかる品のいいお客様が足しげく通う名店となっているようです。こちらブルドックさんは戸越の端っこ、限りなく武蔵小山に近い戸越の入り口に当たる位置にお店を構えていますが、武蔵小山温泉からは歩いても5,6分のところにありますので、途中の池波正太郎さん宅(場所は教えられませんが・・・。)の脇を抜けながら名店洋食ブルドックさんで仕事人の逸品を堪能してみてはいかがでしょうか。
洋食ブルドック
03-3785-3605
11:30~14:30 17:00~22:00
ランチ営業、日曜営業
定休日 火曜日
▼清水湯からのアクセス
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