ばっちゃんの名にかけて。笑(武蔵小山温泉のDNA)
2013年04月01日
今は亡きおばあちゃんの思い出は数えきれないぐらいあるんです。とくに忘れられないのは、おばあちゃんに首を絞められたのは今でも忘れられません・・・笑。昔やんちゃだったとき、隣の柿をとって食べてたらばれて怒られた時がそうだったんですが、(ちょっと脚色しています。笑)とにかく、優しくもおっかない存在がおばあちゃんでした。このうちのおばちゃん名前はうた子といって昔のお嬢様だったらしくて、いわゆる「はいからさんが通る」にでてくる紅緒(べにお)さんみたいなイメージでしょうか。「昔はお風呂屋さんは儲かっていたから私はお嬢様だったのよ」と、おばあちゃんも生前結構自慢していました。笑。
でも本当に気位(プライド)は高かったように今でも覚えています。その当時は珍しかった女学生だったおばあちゃんがただ一途に愛したのが、倹約家でいつもゴムひもがゆるゆるで、穴が開いていてちょっと黄色味がかったブリーフをはいている印象しかないおじちゃんだったのです。おじいちゃんが病気になって手術したとき家でオロオロしていたことも懐かしい記憶なんです。そのおばあちゃんの口癖が「太郎や、毎日牛乳のんでお風呂に入っていれば健康になれるんだよ」というのでした。そういいながら隠れて「養命酒」を大事そうに飲んでいるのを実は知っていましたが。(笑)さて、そんなおちゃめなおばあちゃんに結構鍛えられながら幼少期をすごしたのですが、(毎日日課としておばあちゃんとおじいちゃんのお布団を敷くのが習慣化していました。)
この、カラダを温めて健康になるという、このDNAはおばあちゃんから確実に受け継いでいるように思えます。最近、ドラマで「とんび」をみてなぜか泣けてくるのは、このおばあちゃんともう一人の人生の教師だった2代目のおやじがいるからじゃないかとドラマをみていると不思議と実感するんです。今度は「とんび」と同じぐらい大変なおやじがいたことを思い出しながらおやじの思い出を書いてみようとあらためて思いました。
武蔵小山温泉 清水湯若旦那談。
参考文献、日曜劇場『とんび』
カテゴリ:雑談