汗腺は退化してきているんです。
2012年09月06日
まだ残暑が厳しい中、少しずつ秋の雰囲気が漂い始めています。とくに日が暮れてからと朝方はすこしひんやりして、そろそろ夏の終わりが訪れてきているようでなんだか寂しくなってきます。毎年夏がくるのを楽しみにしていますが、暑苦しい夏も、来てみると案外あっという間に過ぎ去っていってしまうものなんですよね。さて、人間のカラダの器官、臓器のなかで、いまだに進化をつづけているのが、実は汗腺(汗をかく場所)なんだそうです。汗腺は原始時代はフェロモンのような強烈なにおいを発して異性を引き付けるアポクリ腺が発達していました。
しかしこのアポクリ腺は持続的な体温調整ができないので、エクリン腺が発達してきました。エクリン腺の主成分は血液で汗をかくたびに血液を出していてはいられないので「再吸収」をおこない、ほとんど水になった汗をだし、血漿成分を守っているんです。これが汗をかくメカニズムで、常にこの機能が向上していることが「進化」の証しと言えるんです。ですが現代社会のなかでは、会社の中でも電車、タクシー、自宅とどこでもクーラーが効いていて真夏でも汗をかき、汗腺をきたえる場所が少なくなってきているんです。
さらに汗腺は、人体の器官のなかで一番最後に作られた器官なので、不安定さから、怠けやすく退化しやすい場所なので(汗腺がさらに進化すれば純粋な水しか出なくなるといわれています。)すぐに退化しちゃうんですね。実は汗をかくということが、人間の進化、または文明に向上に密接につながっているらしく、汗をかかない、退化してかけないということは、そのまま人類の退化のはじまりでもあるというのですから、ちょっとビックリです。でも確かに昔から努力は血と汗の結晶によって良い結果が得られるということが言われていますが、汗をかくということを退化させずに常に前向きに戦えるカラダ作りを清水湯の岩盤浴でじっくり汗をかくトレーニングして仕事でプライベートで良い結果を出していくのも良いかもしれませんね。
武蔵小山温泉・清水湯3代目談。
参考文献、発刊健康法、岩盤浴の秘密、五味常明著。
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