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黄金の湯のポンプを交換しました。


清水湯をリニューアルして4年と3カ月が過ぎました。実は黄金の湯は急きょ3代目が決断して今まで銭湯でしたことのない(かけ流し温泉)の方式を採用したんです。これは2本目に掘った黄金の湯があまりに成分が濃いのと普通に循環型にすると、すぐに配管が詰まってしまうだろうとの苦渋の選択だったんです。(本来銭湯は循環型で基本的には資源を有効活用しようという観点のもとお湯を活用しています。)そのため、利点が何点かありかけ流しは、大きな保管用のタンクが無いのでそのぶん他の設備を設置することができることができます。

ポンプ交換風景。

循環型とかけ流しの違いとしては、完全に毎日冠水(お湯を抜いて取り替えること)、浴槽に注ぐまでの温度を確保すること、毎日配管の洗浄を欠かせないこと、この毎日の保守、管理は普通の風呂屋の仕事の幅を超えているので、よほどの「天然の馬鹿か、1億ぐらいドブにすててもなんともない」人以外は扱えないと思います。当然僕は前者ですが・・・(笑い)さてこの黄金の湯の最近気がついた、まだこれ以上手間がかかるの?と思うようなことがあったのですが、最近、配管の洗浄を徹底的にしても湯量が増えないことに悩んでいたのですが、送りの配管の始点と終点の水の流れが確認できながら通常の仕込みで湯量が少ないのは何故かと思いを巡らしてみたとき、「ハっと」気がついたんです。

次からは自分でメンテナンスが出来そうです。

ひょっとしたら送りのラインにあるポンプが調子が悪いのかもと、普段は目視で動いているか確認していますが、中を分解してみていないことに気が付きさっそく分解、すると完全に温泉成分でポンプのペラ(回転して温泉を送り出す部分)が詰まっていました。メーカーにさっそく発注して交換今では仕込みに6時間以上かかっていたのが4時間で済み、また目視でもわかるくらい注ぎ口からの湯量が増えてきたと思います。新鮮でフレッシュな温泉の黄金の湯がまたまたお客様に喜んでいただけると思うと普段から余念にない温泉の管理をしていてよかったと思いました。これからも温泉の安全性はもとより最適な温泉を皆様に提供できるように心がけて行こうと思います。

武蔵小山温泉・清水湯3代目談。

(昔の清水湯とは比べ物にならないぐらい温泉管理の仕事は大変ですが、最高の温泉と出会うというのはある意味【縁】だと実感しています。よき伴侶も縁なら温泉も縁ではないでしょうか。)