カラン(席)のゆずり愛(譲り合い)のお願い。
2013年01月13日
皆さま。武蔵小山温泉・清水湯は常に快適な銭湯ライフを楽しめるように日々、無い脳みそをフル回転、絞りに絞ってアイデアを考えています。(毎日腕立て200本ををするがごとく。)そこで、よくある銭湯でのトラブルを未然に防ぐために以前から温めていたアイデアを形にするためにはどうすれば良いかを考えていきたいと思います。ここでは、カラン(蛇口)の場所取りにポイントを絞って今後の対策を検討していきます。また現在すでに行っている対応策も含めて改善をしていきたいと思います。皆さまもご存じのように、物理的に男湯20個、女湯18個とカランの数が限られています。下足ロッカーは120個あり、脱衣場のロッカーは男60の女60合計120。浴場に男女60人のお客様がご入浴するとしても全然、カランの数が足りないのは必然なんです。今、既存の温浴施設、スーパ銭湯も日本全国見てまいりましたが。平日1,000人以上入るところでも男女それぞれカランの数はせいぜい20から30個。そんなに遜色はない浴場設計になっております。では、何故カランの場所取りでトラブルがあるかと言うと、限られたカランを入浴時間の最初から最後まで独占しているお客様が中にはいらっしゃる事が原因のひとつにあげられます。
もし、仮にお客様のご入浴が2時間だとしてその間ずーと「私の場所」と洗面道具を置きっぱなしにしてお風呂に入ったり、リクライニングベッドで寝ていたら他のお客様がカランが空いているにも関わらず使えないという状況が生まれてしまうんです。また席に戻ってきた時に誰か座っていたら「そこは私の席よ」はないと思うんです。やはり、普段から空いている時も混んでいる時も、場所はお互いに譲り合いしながらお使いいただいていただけると皆さまが快適に清水湯でのご入浴が楽しめると思うんです。また、不思議と男湯での行き過ぎた場所取りってあまりないんですねまったく無いわけじゃないのですが、女湯に比べても場所待ちはあっても場所の独り占めはほとんど無いんです。何故か女性に多いトラブルのようです。特にリニューアルオープンして1年ぐらいは本当にトラブルが多かったです。でもその原因は実は昔の清水湯の入浴習慣にあると睨んでいます。昔の清水湯はカランがそれぞれ30個あり、お客様も最初から最後まで同じ席を確保できていたので、その流れが今だに習慣として昔からのご常連さんと最近のスーパー銭湯さんなどに慣れたお客様の間で入浴習慣の違いからトラブルが生じたことも原因のひとつだと考えています。
いずれにしろ沢山のお客さまに来ていただけることはここまで予想していなかった私の責任だと痛感していますが、今後とも、何卒皆様の“ゆずり愛”の優しいお心で席の譲り合いをしながら楽しくお風呂でお友達が増えていくようなそんな、和気あいあいの銭湯にしてまいりたいのでどうぞ、宜しくお願い申し上げます。また今後も、スタッフによる見回り、整理整頓、口頭でのお願いなど続けてまいりますので皆さまが気持ちよく、楽しくご入浴いただきますよう何卒、宜しくお願い申し上げます。更にお客さまの中で逆に入浴マナーの良い方には黄金の洗面桶(オケ)を進呈するアイデアもありますが、どのような基準にして誰が判断するかが難しいのですが、継続して検討していきます。黄金のオケを持っていると清水湯のお客様の中ではステイタスみたいなことになればちょっと面白いですよね。また、前々から銭湯マスター制度を作って、選抜したお客様の中で入浴指導をしてもらう案ですが、これも継続協議中です。マスターになったお客様が落ち着いて入浴出来ないのもちょっとかわいそうですので。いずれにしても少しずつでも皆さまが、楽しく、のんびりと、癒されて、明日への活力になり、ここが私だけのお風呂と思っていただける銭湯を目指してまいりますので何卒宜しくお願い申し上げます。
武蔵小山温泉 清水湯3代目談。
カテゴリ:想い