どうしても分が悪いインスリンちゃん。
2012年06月07日
身近に糖尿病の人がいるので、ついつい糖尿病の記事や、ニュースに目がいってしまいますが、糖尿病のことを伊藤要子先生が簡潔に分かり易く書かれていたので、ご紹介したいと思います。よく言われる事ですが、糖尿病は完全に贅沢病です。なぜなら50年前は血糖値が高いとか、脂質が高いとかいう人はほとんど皆無でした。なぜなら食べ物が無かったんですね。無いと言うのも語弊がありますが、食生活が今よりも全然豊かでは無かったんですね。
ここで伊藤先生が面白く解説しています。人類は10万年前にホモサピエンスが出現し、ヒトの進化の過程で、飢饉(ききん)や飢餓(きが)は幾度となくあり、これに対抗すべく体内では血糖値を上げるために5種類の方法を身につけたと言うのです。それが、「グルカゴン、成長ホルモン、恒常性ホルモン、アドレナリン、糖質コルチロイド」なんです。人類が生き残るために進化したこれらの身体の進化に比べて、血糖値を下げるのは「インスリン」一つだけなんです。
こんなにモノ余り、飽食の世の中になるとは思わずに進化を続けた僕たちのカラダが、飽食を続けることによってインスリンだけでは支えきれずに「糖尿病」になってしまうんです。さて、常にバランスのいい食生活を心がけて、日頃からストレスをためない健康生活を心がけて病気知らずな健康的な生活習慣を実践していきたいものです。ちなみにインスリン感受性向上は軽めの運動(温泉入浴)も効果があると言われていますので、日頃の温泉入浴健康法も忘れずに糖尿病を撃退してまいりましょう!
武蔵小山温泉・清水湯3代目談。
参考文献、加温生活、伊藤要子先生。
NPO法人健康と温泉フォーラム http://www.onsen-forum.jp/enterprise/webworkshop/ide/