岩盤浴で免疫力の向上を期待できます。
2012年04月07日
五味先生の本で、眼からうろこの岩盤浴健康知識がありました。よく「冷えは万病の元」と言いますが、がん細胞も体が冷えている時が、一番元気になるらしいのです、またがん細胞は、そもそも硬くて冷たいものと言うことからも、冷えている物質そのものというとらえ方も出来ます。そこで五味先生のレポート、「岩盤浴は免疫力を高める」この段落は非常にためになります。実際に臨床実験をされたそうですが、8人の治験者で10日間岩盤浴を利用した前と後の免疫機能の変化を測定したらしいのですが、免疫機能の指標の一つ「NK細胞の活性」が岩盤浴の後に驚くほど高まり、岩盤浴が免疫力を高めることが判明したんです。
インフルの予防接種と同じで、摂取したタイプのインフルにしか効かないのに似て、過去の抗原(病原菌)の感染によって身につく免疫系を「獲得免疫」と言いますが、獲得免疫系をコントロールするのは、リンパ球のなかのT細胞、B細胞と呼ばれるものです。でもこのT細胞、B細胞はがん細胞には、異物として認識できないためがん細胞に免疫力を発揮しずらいらしいのです。ですが、このリンパ球の中には、体の中をぐるぐる回ってがん細胞を攻撃してくれる優れた細胞がいます。それがNK細胞なんです。この「ナチュラルキラー細胞」は、驚く事に健康な人でも1日3000~6000個ぐらいのがん細胞が出来ているという事なんですが発症せずに健康でいられるのは、このNK細胞が一生懸命、がん細胞と戦っていてくれているからなんですね。
なんて人体の不思議なんでしょう!で、このNK細胞が最大に戦いの戦闘能力を発揮できるのが、岩盤浴の温熱効果ではないかと言われています。何故ならば、免疫細胞は骨髄で作られて、各リンパ節に送られるため、岩盤浴の一番温める場所が脊髄のある背骨を直接温めることが免疫系を強くすることに繋がっていると思われます。冷えは万病の元はこんなところにも、理由があるんですね。(笑)そして、健康的な身体作りを岩盤浴も使用しながらNK細胞を強くしてみてはいかがでしょうか。
参考文献、五味常明先生著、「発汗健康法・岩盤浴の秘密」
武蔵小山温泉・清水湯3代目談。
カテゴリ:知識