ストレスとは何なんでしょう?
2012年03月08日
「ストレス」、良き聞くフレーズですよね。さも悪の権化のような扱いをされてたり、毛虫のように毛嫌いする代名詞のようにも聞こえたり、あまりいいイメージはないと思います。昔、習ったストレスのイメージはピンポン玉が波濤のように何度も何度も打ち付けられる中で度重なる圧力(ストレス)がいつしかピンポン玉の綺麗な球体をいびつな形に変えてしまうと言ったことが、ストレスの分かり易いイメージだと教わった記憶があります。これ風船に例えると風船を指で押すと元に戻ろうとします。一定のレベルであれば何らかのストレスに対しての復元力が働くんです。それは人間にとっても同じで一定のストレス(圧力)にたいしてストレスを跳ね返す力を持っています。それを恒常性(ホメオスタシス)と言います。このホメオスタシスの人間の正常値は、体温、血糖値などで表すことが出来ます。いわゆる健康診断などの正常値のことですが、体温36,5度~37度、phは7,3~7,4、血糖値は70~109mg/dlなどが正常値となっています。人間の身体は、さまざまなストレスがあってもこの正常値の範囲内に戻ろうとする生体防御システムを兼ね備えているわけです。しかしストレスは風船を極端に強い圧力(ストレス)で押すと破裂してしますか、もとに戻らなくなってしまうのと同じで、人間の細胞レベルも細胞が傷つきもとに戻らなくなることもあります。これがいわゆるストレスの概念で、人体の恒常性(ホオスタシス)を超えるストレッサ―(圧力)が健康を害するもとになります。しかし、ストレスがあるから人間の身体、または精神、心などは強くなるわけで、必ずしもストレスは全てダメという訳ではないんです。ここで伝えたいのは、ストレスによって傷ついた細胞内の異常タンパク質にたいしてそれを修復するのが、HSP(ヒートショックプロテイン)という防御システムを兼ね備えているという事なんです。このHSPはストレスによる異常タンパク質が出来ない様に、また出来てしまった場合も修復する力があり、あまりにダメージが大きいタンパク質に対してはHSPがそのタンパク質を分解する事も出来ます。例えば、紫外線や放射線、などの物理的ストレス、ヒ素、化学物質などの科学ストレス、あらゆる精神的ストレスなど様々なストレスを日常から受けていますが、その傷ついたタンパク質を修復してくれるのが、HSP(ヒートショックプロテイン)」なんですね。さて名前の如くHSP(ヒートショックプロテイン)体を温めて元気タンパク質にしてくれるこの理論、まさに清水湯の天然温泉でひとっプロ浴びてみてはと言っているように聞こえますが、皆様いかがでしょうか(笑)体を温めて、ストレスを全て良いストレスに変えていく温泉入浴これからも健康的な生活の必需品になりそうです。
参考文献、伊藤要子著、加温生活(ヒートショックプロテインがあなたを健康にする)
武蔵小山温泉・清水湯3代目談。
カテゴリ:知識