予防医学のススメ。
2012年04月08日
昔から、病気治療として山の温泉場へ湯治に行くのが、日本人の風習みたいなところがありました。町の銭湯が、直ぐ身近に癒しを提供できる場所として、少しでも皆様のお役に立てることが、銭湯の存在価値を将来的に確立していくのかなーと、銭湯のオヤジとして真面目に考えたりします。僕は、銭湯のみならず、箱根や日本全国の旅行の際は、必ず温泉がセットになるように旅行に行くのが常で、温泉の無い旅行など考えられないと思っています。それそれの温泉場は、独自の雰囲気があって本当に勉強になるんですよね。
また、改めて清水湯のお湯の良さにも再確認出来る時もあります。おもてなしのサービスにもそれぞれ温泉旅館の良さがあり、見習う所が多いのも、清水湯のサービス拡充の為に、非常に勉強になります。厚生労働省が打ち出している、健康日本21とは「健康的な生活をすることによる、生活習慣病の予防」とは一次予防に重点を置いた対策を推進するということを基本理念にしています。その中でも、阿岸祐幸先生の「温泉と健康」のなかで、現代医学と伝統医療の違いの考察から、統合医療の実践の場として温泉療法を推奨しています。詳細は本を読んでいただく方が分かり易いので、掻い摘んで説明させていただきますと、「人々は古くから温泉、山岳、森林、海などの自然を敬い、このような自然が心身を癒したり、医療効果をもたらすことを経験的に知っていました。
(中略)自然の治癒力を高め、病気の快復を高め、より健康になることを目標にしています。特に温泉療法では、心身のリラクゼーション、温熱療法、理学療法、運動、食事療法など楽しく気軽に、しかも安全で副作用も少ない総合医療の一つといえる。」とあります。病院よりも温泉、実際、医療費が低下しているところがあることがわかっています。(趣意)このように、温泉のもっている可能性は高いことが立証されています。「転ばぬ先の杖」的な温泉を利用した予防医学として位置づけして日々の生活の中に清水湯の温泉入浴を取り入れて健康的な生活を送ってみてはいかがでしょうか。
参考文献、阿岸祐幸著 温泉と健康
武蔵小山温泉・清水湯3代目談。
カテゴリ:知識