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銭湯の出現は鎌倉時代か!?


銭湯、字の如く銭(料金)を徴収してお湯に入ってもらうという入浴形態が出来始めたのは、いつ頃からなのでしょうか?12世紀(1200年ごろ)の説話集、「今昔物語」にもありますが、「東山へ湯浴みにとて人を誘ひ」とありますように、平安時代には京都に銭湯があったようです。また 「吾妻鏡」(あずまかがみ)鎌倉時代に出来た日本の歴史書にも、湯屋(銭湯)の記述が残っています。「湯銭」という記述のある文献も鎌倉時代には残っていることを考えると平安時代から鎌倉時代には銭湯の原型というべき湯屋の形態が出来上がっていたと考えられます。

今回は銭湯博士の町田忍先生のNHK教育で放映内容です。

また京都の寺の「祇園執行日記」にも祇園社内で銭湯を営むと言う記述があります。「太平記」の1360年の記述には「湯屋風呂の女堂部」という記述があり風呂屋で女性が働いていたと書かれています。永享2年(1430年)には日本に来た朝鮮特使が「日本人は大人も子供も沐浴を好み、町中には銭湯があって、沸けば角ぶえを鳴らしてこれを告げ、人々は湯銭を払って入浴する」と記録されています。

町田先生の著書。大体持っています。

室町時代の作品、「洛中洛外図屏風」にも、庶民が楽しそうに蒸風呂にはいっている様子が描かれています。このようにお風呂文化って凄く歴史があるものなんだと、改めて思いますし昔も今も庶民の中で育まれていって、人々の中で楽しんでもらっていたことを考えるとこれからも銭湯の歴史を残していけるように武蔵小山の地で清水湯の灯を絶やさないでいこうと思いました。

参考文献 吾妻鏡 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%BE%E5%A6%BB%E9%8F%A1

NHK 歴史に好奇心 あ~極楽の銭湯史 町田忍著

武蔵小山温泉・清水湯3代目談。