入浴の起源☆彡
2012年02月13日
みそぎ(禊)と沐浴。どちらも今の時代あまり馴染みのない言葉ですよね。正直僕もいまいち読めませんでしたし、本当の意味が分かりませんでした。禊(みそぎ)とは身を清めること、沐浴もほぼ同じで行水などで身を清める事。ほぼ同じ行為と意味合いの事だと理解しても良いと思います。たまにテレビなんかでガンジス川のほとりで川の中で水浴びしているのを沐浴と言っているのをみたことがありますが、ただ形式だてた儀式の前に行う行為としての意味合いがどちらも強くて「沐浴の功徳」、など現在でも手や口をすすいで清めるなどの行為を禊(みそぎ)として行なうこともあります。実は銭湯が出来る大昔の入浴行為(川での行水や井戸で身体を清めるなど)はこれらの禊(みそぎ)や沐浴(もくよく)などといった儀式的な行為が、仏教伝来とともにあったとされています。
それは日本の3世紀ごろの中国によって日本(当時、倭の国と言われていたころ)のことを書いた「魏志倭人伝」という書物の中にも明らかになっています。これらの流れの中で特定の人しかおこなっていなかった宮中などでの浴室での入浴(沐浴)と言う行為が、だんだんと庶民に広まっていったのではないかと考えられています。ただ温泉に浸かる行為は仏教伝来などとは関係なく山でお猿さんなどが自然の内に入っている行為を見ていたりして人々も自然の中で温泉の効能や効果を自然と享受していたと考えられています。僕も目の前に自然の温泉が湧いていれば、何も考えずに入っちゃいます。(笑)でも昔の古文書などに温泉(入浴行為)と伝統文化の関連性などはかなり多くて例えば鎌倉時代の「吾妻鏡」(あずまかがみ)などでもお布施の一種で施浴などと称してお風呂を沸かして寺院などで入浴をしていたと言います。
今の時代は良いですね。権威の象徴などとは無縁の庶民の毎日楽しめる身近なものとして町に沢山のお風呂屋さんがあり、好きな時に好きなだけ入れる温泉があるし、普通に温泉入浴を楽しめられるのですから。それにお風呂に入ること自体が健康に繋がっていく事を考えると土曜、日曜日の特別な行事ではなく、毎日でも楽しんで入浴する習慣が出来上がると全国のお風呂屋さんもこんな嬉しい事は無いと思います。さらに武蔵小山温泉では2つの天然温泉が手ごろな450円の銭湯価格で楽しめます。心も体も温めて寒い冬のシーズンを乗り越えてまいりましょう!
参考文献、あ~極楽の銭湯史(NHK歴史に好奇心)町田忍著 画像 ソニー損保
武蔵小山温泉・清水湯3代目
カテゴリ:知識