丹田(たんでん)ってご存知ですか?
2012年04月13日
運動って皆さま、何をイメージされます?汗をだらだらかいて、息も絶え絶えの激しい運動か、のんびり気の向くまま休み休み気ままにウオーキングとか、ウエイトトレーニングで筋骨隆々ひたすら筋肉と対話していくとか、それこそ山や海にダイレクトに戯れに行くとか、本当に沢山のスポーツ(運動)があります。僕はあくまでも温泉を普及することが銭湯おやじの使命ですので、いかに温泉と関連させて効果を上げるかを常に考えています。その中で今、最も注目しているのが、いわゆる腹式呼吸なんです。いろんな総称や個称がありますが、早い話が腹式呼吸法ですね。腹式呼吸とは字のごとくお腹で呼吸をすること、お腹のどこかと言うとヘソの下と恥骨の間ぐらい、武道では臍下丹田(せいかたんでん)と言いますが、合気道でも空手でもこの臍下丹田(丹田)を非常に重要視いたします。「軸を作る」とか「気を練る」とかよく言うのですが、それはこの丹田を練る(鍛える)という事に他ならないのです。
で、なぜこの丹田を鍛えることが良いのか、種々論じている文献もあるのですが、(丹田呼吸法、丹田健康法など)まずは武道においての丹田とはそこが攻撃、守備の軸(中心軸)であり、活殺術を繰り出す源といってもいいわけなんですね。単純に重心軸が上の方にきてしまうだけでも、ちょっと攻撃されただけでもグラグラと軸がぶれてそこに隙が生まれて倒されやすくなってしまいます。更に突く行為と守る行為は陰と陽の関係にあり、引くから突ける、突くから引けるように密接に繋がっていています。そしてその一連の動きはまさに丹田を中心にした軸がしっかりと鍛錬されているかが重要になってまいります。強ければ強い程、この中心軸はドカッと大地に根を張ったように重心が下にあり、実際にビクともしない強さを醸し出すことになります。この丹田、スポーツの種目を問わずほぼ全てに共通しているので安定している選手と言うのは間違いなくこの辺の鍛え方が違うのは間違いないように見受けられます。(背泳の入江選手などは頭が一定で動かないのも中心軸が定まっている証拠です。)更に丹田に意識の行く体の使い方を習得出来てくると、自然に肩の力が抜けて来て、もともと持っている運動のポテンシャルも発揮しやすくなります。
緊張のあまり肩や首に力が入り過ぎて重心が上の方にきすぎて力が発揮できないなんてことも良くあることですが、その精神的なメンタルケアも意識的にコントロールできるのがこの丹田を意識できるかという事が深くかかわっています。よく緊張すると下っ腹からブルブルと震えることがありますが、この気の落ち着かせ方も正に丹田に気を集中して更に深い丹田を意識した呼吸の中で精神を落ち着かせることも可能です。座禅を組む、ヨガなどもこの腹式呼吸が基本であることから、いかに古来よりこの腹式呼吸が知らず知らずの間にお婆ちゃんの知恵袋的な感じで深い意味があったことを表わしていたのであろうと想像でき尚且つ無意識の中でいつもしていることの延長にこの腹式呼吸がちょっと丹田を意識した呼吸の仕方だけで沢山の効能・効果を享受できるのなら嬉しいものですよね。最近、温泉に入ってしっかり温まってから、この腹式呼吸を行っているのですが、お腹周りの脂肪もとれてきて、体重も10キロも減ることが出来ました。この呼吸法侮れませんよ(笑)
武蔵小山温泉・清水湯3代目(最近、常連さんのOSさんに明らかに痩せたねと言われちゃいました。嬉)
参考画像、http://www.tubodojo.com/tubo/fumin.htm つぼ道場
カテゴリ:雑談