生活習慣病の基礎知識~高血圧症。
2012年02月03日
生活習慣病って字のごとく「生活」と「習慣」が病の元になるという事なんですよね。ですから「生活」をあらためる、見直す。「習慣」をあらためる、見直す。ただそれだけの事なんだと思います。「一病息災」といって少しくらい病気や調子が悪い方がかえって気が引き締まって長生きするという説もあります。僕的には「体の健康」よりも「心の健康」が実際は大切だと信じています。ただ予防できるものや、未然に防げるとわかっていながら、不健康になることはもったいないと考えています。さて高血圧症の基礎知識を項目別に立て分けてなぜ高血圧症が問題なのかを記してみたいと思います。
・高血圧とは血管の中を流れる血液の流れが、動脈の壁にあたえる圧力の事、日本血圧学会のガイドラインには、収縮期血圧140mmHg以上または拡張期血圧90mmHg以上で高血圧と判断されます。
高血圧がなぜ問題なのか?
・一般に加齢に伴い動脈硬化は進行するが、高血圧があると血管は絶えず強い圧力を受けることになり動脈の弾力性が失われ、傷ついた動脈壁にコレステロールが溜まって、動脈硬化が進行する。
・高血圧を放置していると、脳、心、腎などの重要臓器障害が発生する。臓器障害には次の2種類がある。
①高血圧に基づくもの:心肥大、心不全、腎不全、脳出血、網膜の浮腫、出血など。
②粥状動脈硬化に基づくもの:脳梗塞、狭心症、心筋梗塞。
高血圧は脳血管疾患、虚血性疾患、心不全、突然死、腎不全、抹消動脈疾患などのリスクを高める。
高血圧の予防として軽めから中程度の運動が効果的と言われていますが、軽症高血圧者は中程度(指標として心拍数110/分)を1日60分週3日程度あるい1日30分・週6日行なうことが良いとされています。また、食事の改善でも効果が期待できます。減塩は当然の事ですが、皆さま、「まごわやさしい」というのを聞いたことがありますか?「ま」は豆類、「ご」はごま、「わ」はわかめ、「や」は野菜、「し」はしいたけ、「い」はいも類。カリウムや食物繊維は余分な塩分を体外に排泄する働きがあります。(腎症の方はカリウム摂取は医師にご相談してください。)最後に生活習慣の降圧効果での生活習慣修正の順位は1番 「減量」、2番「食事療法」、3番「運動」、4番「減塩」、5番「節酒」の順になります。
温泉入浴の際は、かけ湯などをして、事前に身体を温泉に温度に馴染ませることが大切になります。皆さまにとって、温泉入浴が健康の一助になることを願っております。
武蔵小山温泉・清水湯専属健康運動指導士談。
参考文献・健康運動指導士必携ハンドブック
カテゴリ:知識