清水湯写真集・昔の清水湯はこんなぼろ湯でした。(でもいい味出してるでしょ。)
2012年01月17日
清水湯はもともと10坪しかなかったんです。残りの敷地はすべて借地でした。子供の頃から借地に住んでいるとそれが当たり前なんで、何の不自由も不自然さも感じなかったんですが、成人してからある日の仲のいい友達に『太郎の家は広くていいよね』と言われて当たり前のように『でも借地だよ』と答えたらなんか友人が残念な顔を一瞬したのを今でも覚えています。(笑)その時、はっと思いましたね。借地はあまりカッコよくないのかと・・で、その後、縁があって借地を購入することができて今に至るのですが、土地は使い道で借地でも自所でもどちらでもいいとわかったこと。うちみたいに商売しているのなら出来たら自分の土地にしておく方がいろいろ方向性が広がりますが、住居としての宅地であれば地代が相場より安くて固定資産税も払わないで済みますからあまり気にしなくてもいいと思います。でも地主が買ってほしいと行って来たら『即買い』をおススメいたします。長年借地人をしていたものとして最大のチャンスであることは断言できます。
しかし、これから増税傾向を考えると少し憂鬱ですが(汗)清水湯の風呂のクオリティーは一つも落とすことなく清水湯の450円は安いと思える経営理念はこれからも断じて守ってまいります。特に温泉玉子は何年たっても価格据え置きでご提供していこうと決めています(笑)。さて今の清水湯と昔の清水湯比べながら新旧の写真を懐しいので公開してみますね。こんな古い風呂屋をなんとか持たせてやっとこさ営んでいたかと思うと先代、先先代の苦労が偲ばれます。当時、品川区には現在約40件の銭湯がありましたが、その中でも組合名簿で1番という事は相当昔から銭湯をしていたんですよね。古いわけです。
出来たらそのままレトロの銭湯のまま営業を続けていきたかったのですが、やはり設備などはこれ以上持たなかったです。実際、取り壊しをした時には業者に浴場の大黒柱が根元から腐ってましたと言われて大きな地震があったら危ないですよと言われていたんです。ですから4年前このタイミングで建替えていたのは非常に安全面を考えると正解だったかもしれません。ただ大きな借金をして銭湯を続けるのには相当な覚悟が必要ですが・・・(笑)如何でしょうか?古今銭湯メモリアル的にみるとこんなに変わるんですよね(笑)さて、現在は、鉄筋コンクリート造で地下15メートル程に硬い地盤がありその地盤から基礎杭が通常の2倍程がただの2階から3階建てを支えています。耐震強度はほぼ心配のない強度レベルです。清水湯はこれからも安全・安心、皆様に気持ち良くご利用いただける銭湯を築いてまいりますので何卒宜しくお願い申しあげます。
武蔵小山温泉・清水湯3代目談。
カテゴリ:雑談