『備えあれば憂いなし』清水湯の地震の際の避難計画。
2011年12月22日
今日は冬至ですね。そして震災から9か月以上が経ちました。謹んで東北並びに被災された方々の一日も早い震災以前の日々の日常の生活の復帰を心よりご祈念いたしておりますとともに、清水湯でも出来ることは何でもやっていく思いでおります。皆様のお役に立てるように心に刻んでまいります。さて、本当にいつ来るかわからない大地震、まさかこんなタイミングでやってくるとは夢にも思いませんでした。当時は金曜日でスタッフと一緒に計3人でフロントにいたところ地震の最初の揺れに気が付いた僕が、直ぐにボイラーの電源を落とし、出入口を全開にして確保した途端、予想以上の揺れで度胆を抜かれる思いがしました。その後のテレビ画面に映る凄惨な画像に心が痛くなりました。その日、妻とまだ年長さんの長男が幼稚園の遠足でディズニーランドに行っていて、二女は幼稚園、長女は小学校と一瞬、この子たちの顔が脳裏に浮かびました。まず行動しなくてはいけない事は、お客様の安全確保。清水湯はリニューアル以前の建築計画でも関東大震災クラスでも、その後の被災された方々を受け入れられるように、また銭湯としての使命を全うできるように万全の強度で建築をしております。ですから地震の揺れには心配はしていませんでしたが、お客様の安全確保の為と早急な避難のために、女湯、男湯にバスタオルを山のようにもっていき、避難しやすい体制を整えました。実際、地震による被害はありませんでしたので閉店時間を早めて夕刻五時までとして早仕舞いすることに決定しました。ディズニーランドに行っていた妻と子供たちが翌朝に帰ってきたのは大変でしたが、清水湯はビクともしなかったのは幸いでした。この震災を契機にしっかりと地震時の避難計画を立てないといけないと切実に思いました。
そこで、行動規範を順位別に分けると、前提に人命の安全が最優先されることが大原則として①ボイラーの電源を落とす。(火元のオフ)、②出入口の確保。③お客様の安全の確保。④状況に応じて避難経路の確保と誘導。いずれにしろ無事に清水湯からお帰り戴くまでの一連の避難誘導を行います。揺れが収まるまでは何も出来ないのが実情ですので、収まり次第即時行動に移りバスタオルの提供、ガラスなどが割れていた場合のことも考えて簡易スリッパなども備蓄、今後の課題としてはAED等設置、僕自身普通救命講習を受けていますので、スタッフの方々にも知識として消防署講習に行っていただく予定です。『備えあれば憂いなし』ですので、武蔵小山温泉から一人の事故も出さない決意で日々、絶対無事故、安心、安全の銭湯として日々油断することなく前進してまいります。
武蔵小山温泉・清水湯三代目談。
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