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500万年前の古代の地層から湧き出た貴重な天然温泉。療養泉・黄金の湯。


東京タワーが333メートル。首都高速を目黒方面から環状線を三田方面に出ると東京タワーが左手に見えて来てやっぱり東京タワーも相当デカいなーと感じます。でも武蔵小山温泉の黄金の湯はこの東京タワーの約5倍、東京タワーを5個ほど繋げた長さを掘り進んだ深さから温泉をくみ上げていると考えるとそれも凄いなーと手前味噌ですが我ながらとんでもないことをしたなと笑えてきます・・・(笑)。黄金の湯の掘削深度は約1,500メートル。大深度温泉を掘った銭湯は日本広しと言えどもここ武蔵小山温泉・清水湯だけなんです。

温泉掘削のやぐら。街中にこんなのあったら何事かとおもっちゃいます。

30メートルありました。

いわゆる町のお風呂屋さんとして銭湯のカテゴリーの中では日本初!そもそも2代目の堀った天然黒湯温泉と黄金の湯の2種類の天然温泉を有する銭湯はひょっとしたら清水湯だけかもしれません。そして地域の方々の寛大なるご理解がないと今の清水湯の温泉は存在しなかったと思います。あらためましてご近隣の皆さま、日頃より大変にお世話になっております。大変にありがとうございます。ところでこの黄金の湯、正式な名称は「地涌の泉・不老の山」と言うんです。特に意味はありません。(笑)泉質はナトリウム塩化物強塩温泉。高張性、弱アルカリ性で泉質名通り塩の湯、太古の海水性の天然温泉なんです。でも不思議なのが太古の海水が東京タワー5個分も深い所から出ているなんて、「塵も積もれば山となる」と言いますが、よっぽど長い年月をかけて地球には色んなものが積もって地層になっていったんですね。

正直、黄金色というより黄土色ですが。黄金のほうが験が良いじゃないですか(笑)

イメージすると太古の海なんて全ての生命の源のようでもあり、無を有に変えていく生命力の塊のように思えます。その太古の生命力が隆々と隆盛していた時代(一説には500万年前の上総層群の地層)の海水をくみ上げて清水湯の露天風呂に満々と満たしてお風呂に浸かるって結構贅沢なことかもしれませんね。清水湯の黄金の湯には独特な特徴があるんですが、マイナスイオンのヨウ化物イオンが24,3mgあるんです。これはいわゆる海水性の温泉の中でも高濃度で、イソジン、赤チン、甲状腺の薬の原料になるヨードが大量に入っているんです。最初、黄金の湯ではなくヨード風呂にしようか迷ったくらいです。ですから、黄金の湯でうがい、傷の湯治などは効果がてきめんに分かりますし、清水湯が銭湯なのに湯治銭湯と言っているには訳があったんですね。

3年半でタイルが温泉成分で黄色くなってしまいましたが、最初はこんな色だったんですね。

一度、南海キャンディーズのしずちゃんが黄金の湯でうがいをするテレビ放映をしてから未だに結構している人もいるようです。ただ浴槽のお湯ではなくかけ流しの綺麗な温泉をご利用されることをおススメいたします。不思議と喉の痛みがすっと引いてくるんです。それに黄金の湯は療養泉に認定されていて体の温まり方がちょっと普通のお湯とは違う気がします。僕も毎日開店前の入っていますが、肌のしっとり感も黒湯とは違う気がしますし、何か温泉から元気の元をもらえるような感じで少し元気が甦る感じがします。(完全に個人的感想ですが・・・)これからも、この地球の恵みである黄金の湯を大切に汲み上げながら、皆様に銭湯価格でご提供できるように武蔵小山の地で銭湯の灯を守り続けてまいりますので何卒宜しくお願い申し上げます。

武蔵小山温泉・清水湯三代目談。