武蔵小山フォーエバー(武蔵小山温泉の想いブログ)
2015年09月30日
武蔵小山の再開発がすすんできました。この再開発事業、東京都が先駆けて「東京のしゃれた街並みづくり推進条例」に基づいて、容積率、建蔽率を大幅に緩和してやけにデカイ建物を建てられるようにしたのです。この範囲は武蔵小山駅周辺に今のところ限っていて、もう少し範囲を緩和してくれたら清水湯も20階建ての屋上に露天風呂ある超高級銭湯でも460円の銭湯価格の高層銭湯をつくってやろうと目論んでいます。さて武蔵小山が栄えるのであれば僕は肯定派なのですが、今まで連綿と暖簾を守ってきた武蔵小山の飲み屋街のあの雰囲気がなくなるのもなんだか寂しいものです。なんだか場末の飲み屋街のようですが、あそこで生まれて育って、細い路地裏でキャッチボールをして大きくなった方々が沢山住んでいるんです。僕の小学校、中学校の友人も多数いまだに住んでいます。
あそこだけはバブルの荒波にも翻弄されなかった。昔は闇市もあったと聞いていますが、東京のあちらこちらでそんなものは存在していて、だけども小さい窓から見える一家団欒の温かな電球はどこまでも平穏で温かな生活の営みを照らしていたのです。路地に張り巡らしていた、一つ一つの生活が何だかそれぞれのお金の思惑で今まで築きあげてきたコミュニティーさえ消え去っていくようなことってやはりジモティ―の僕からしたら寂しいかもです。でも時の流れこれだけは仕方がないのかもしれません。また新しい街ができて、そこに新しい住民が増えて、そして新しいコミュニティーが出来あがっていく。1つだけお願いしたいことがあるとしたら高層マンションの麓は風が必然的に強くなるので、武蔵小山の駅の地下道から風が吸い上げられるように地上に強風とならないように設計段階で考慮していただきたいものです。すぐ近くの20階マンションの脇はご高齢の方は風が強い時は歩けないことが多いのですから。人にやさしく、人が住みやすい、そして人に愛される街をこれからも武蔵小山は発展し続けていってもらいたいものです。建物じゃなく人が街を創っているのですから。
武蔵小山温泉 清水湯若旦那談。
カテゴリ:想い