銭湯ルネッサンス(温泉雑談)
2014年01月08日
イタリヤやフランスにはルネッサンスがあったと言われています。それにしてもルネッサンスという言葉をよく聞きますが、そもそもルネッサンスとは何なのか ご存知ですか。僕も昔聞いた言葉なので、復習にウイキで調べてみました。そうルネッサンスとは、復興、もとは再生、復活の意味で、フランス革命にちなんで いると言われています。そのフランス革命自体が民衆が主導になって革命を起こしたので、ルネッサンスという意味自体が民衆革命という意味になっているんで す。でも革命といえばレボリューションですが、民衆が主役という意味では、ルネッサンスの方が、馴染みやすいのかもしれません。さて、日本にルネッサンス があるかというと日本の歴史上、本当のいみでの民衆による革命(ルネッサンス)はないとされています。そもそも、民衆革命など起こりにくい島国の環境が影 響しているのかもしれません。
心に残る銭湯をつくりたい・・・。
おそらく民衆革命というとせいぜい農民一揆ぐらいなもんのだったのでしょう。風呂屋をやっていると毎日、温かい温泉じゃない岩盤浴じゃない、サウナじゃないとこの世のパラダイスを我が家で楽しむことができて、何となく一般社会と隔世感が出てきてしまうので、そんな世間知らずになるのを防ぐために一般紙含めて4紙ほど新聞を購読しています。またアマゾンのキンドルも手放せない状態ですし、活字離れと言われていますが、文字を読むことに関しては一昔より確実に多くなっている気がします。紙の媒体はたしかに少なくなっていますが、電子媒体は確実に多くなっています。そんななか、銭湯が昔のように沢山の方がたに愛されるために何をすればいいかというと、普段の個々の勉強も大切ですが、突き詰めて言えば、一人のお客さまを大切にするそれに尽きると思うんです。一人のお客さま、そのお客様が一人に語り、その語られた方が一人のお客様になって、その人と人とのつながりの中で良いものは良いとつながっていくんだと思うんです。そんな一人の思いが良い風呂屋を作ろうといういい意味での風呂屋のルネッサンスになり、一人から二人、三人、そして沢山の方がたへ伝わっていくのだと思うんです。まずは目の前にある、そして今立っている足元から戦いは小さくても必ず勝つという決意で、お客様に喜んでいただく、それが広義の意味では、地域に役立ち、一人のお客様を大切にして、銭湯の価値を再興する銭湯ルネッサンスになるんじゃないでしょうか。
武蔵小山温泉 清水湯若旦那談。
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