和温療法とは。(わおん)
2013年01月22日
先日のたけしの家庭の医学にもとりあげられていましたが、和温療法とは何なのか、少し掘り下げて調べてみようと思います。そもそもは鹿児島大学大学院の鄭忠和先生が提唱されている新しい治療法なんです。和温とは【なごみ、あたためる】という意味で、温熱療法として慢性心不全、閉塞性動脈硬化、慢性疲労症候群、繊維筋痛などに効果をあらわしているんです。鄭先生の温熱療法はいわゆる癌(がん)の局所的な温熱治療と違い、全身的な「和む程度の温度での全身療法」なんだそうです。この和温療法のいいところは外科的な心的、身的負担がなく、誰にでも安全で安心に優しく治療のできる療法ということなんです。
この和温療法は約10分から15分の加温でカラダの深部温度を1度から1、5度上昇させて更に30分間の保温状態でカラダの体温を上げた状態で保持することなんです。これだけで、薬物療法では難治性の心臓移植の適応となる重症心不全、難治性潰瘍、閉塞性動脈硬化、シェ―グレン症候群に伴う唾液分泌不全などに全身の血管機能を改善して、中すい、末梢神経などを活性化させることで効果をあらわすんです。
また、和温療法を一日1回、35日間続けると一酸化窒素等が増えて、血流の改善が得られるんです。と、鄭先生の和温療法のホームページの文章をそのまま書き出してみましたが、要するに気持ちよく普段の生活習慣のなかでお風呂に入り、カラダを和ませてあげて、一日の疲れをとってあげて、明日への活力を充填してあげながら、健康になっていけばいいだけのことのように思います。昔からお風呂、温泉入浴は日本人の健康の元となっていますし、切っても切れない健康文化なんですよね。日本人の大好きなお風呂文化がそのまま健康文化というこの素晴らしい日本文化をこれからも、一銭湯として守り続けていきたいと思います。
武蔵小山温泉 清水湯3代目談。
参考文献、和温療法21世紀の革新的治療法。鄭忠和先生。
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