オンリー湯(武蔵小山温泉ポエムブログ)
2017年03月01日
今日も輝く太陽が昇ってくる。武蔵野の東の丘陵にある、僕の愛する街、武蔵小山。
竹の子の産地としてその昔、江戸の庶民の糊口を潤していた。
昔から江戸の外れ今も、昔も変らぬ太陽の運行リズムに照らされて青々した竹林が人々の笑顔とともに輝いていた。
今も、変らぬ笑顔が輝いている。
その輝きは武蔵小山に突如、湧きだした人々を幸せな心にかえる不思議な二色の慈しみに溢れた湯なのかもしれない。
社会は厳しい、矛盾だらけかもしれない、殺伐とした世相が広がっている、不信と憎悪が渦巻いている、何を信じ、何を守れば、本当の自分に生きられるのか、答えは誰もわからない。
だけど、きっと、その輝く太陽が知っている、そしてその眩い光が降りそそぐ、
その湯は、人々のかたく絡まった心の鉄鎖をも、優しげな心のひだに変えることが出来るだろう。
希望、その忘れかけた言葉、思い出させてくれる、鉄鎖の奥底に沈んで見つからなかった心の羅針盤。
その明滅する灯はきっと消えかけた火種となって、今まさに燃え上がろうとする。
思いだして、忘れかけたあの時の希望と強さと優しさに満ち溢れたその心に湧き上がる迸る命の輝きを。
今日もビルの陰影を映し出す東の地平線から金色の希望しかない太陽の輝きを全身に受けながら(浴びながら)
陽が中天に射しかかるころ、眩い光の星屑を振りまきながら天使のような湯煙が太陽に向かって昇っていく。
詠み人知らず(笑)
武蔵小山温泉 若旦那談
カテゴリ:詩