ブログ

ニンジンの効能☆第2段!


清水湯恒例の無料ニンジン祭り!今年は寒さが続いたせいか、春めいてきてもニンジンがいつまでも畑で元気よく育っています(笑)そろそろニンジンの季節も終わりに近づいて来ていますが、千葉・東金の林さんの好意で本来、規格外もニンジンジュースの原料になるのを、わざわざ清水湯のために、無料で提供してくれています。やはり持つべきものは、友達ですね!さて、ただニンジンを無料お配りしていても面白くないので、折角ですからニンジンの栄養価の素晴らしい点を書籍から調べてお伝えしようと思います。

金曜に入荷しました。数量限定です。

世界で最初に開設された、自然療法病院のスイスのベンナー病院のリーヒティ先生(信奉する石原結實先生の先生)に石原先生が質問したそうです、「なぜ、ニンジンジュースが体に良いのか?」すると、「ニンジンは人体に必要なビタミン、ミネラル、のほとんどを含んでいる。」、「ガン予防に優れていて、ビタミンA、C、Eを含有しているうえにがん細胞をやっつけるT細胞の働きを強める物質が入っている。」良く聞く、ベータカロチンはニンジンに多く含まれていて、万病の元といわれる「活性酸素」を除去してくれると言われています。また、ヨーロッパでは、「ニンジンは、美人をつくる」と言われるほど、ニンジンの効能は絶大なんですね。またカリウムが多いので過剰に摂取した塩分を体外に排出する作用もあります。ところで、千葉の林さんのニンジンは少し形が規格外なだけで、本当に甘くて、大きくて(たまにすんごく小さいのもありますが・・・)

自然豊かで水が綺麗な東金の野菜は高級品です。

林さんの人柄の現れた丹精込めて作られた優しいニンジンなんですね。いつも思うのは、こんなに良いニンジンを無料で差し上げる銭湯も日本広しとは言え無いなーと思います。でも毎日来られるお客さまは、野菜の高い時期にニンジンだけは冷蔵庫の野菜室に沢山あると喜んでくれています。(笑)清水湯恒例の無料ニンジン祭り!まだまだ引き続き開催予定ですので、是非皆様のお越しをスタッフ一同心よりお待ち申し上げておりますので、心も体も温めてニンジンで更に健康になってくださいませ。

参考文献、石原結實著。病は“冷え”から 婦人病、慢性病からガンまで!

武蔵小山温泉・清水湯3代目談。

入浴のリラックス感。


お風呂に入ると「あ~」とか、「ふ~」とかつい声が出ちゃうものです。中には「極楽極楽~」とか人それぞれ、心の癒され方があるようです。もともと日本人はお風呂好きで、日本人がお風呂好きな理由は各種あるようですが、昔からの遺伝子にお風呂イコール気持ちの良いものと刷り込まれている感が強いと思われます。阿岸祐幸先生の「温泉と科学」の中に、面白い一文を見つけました。

僕は、母音が多いです。

入浴の効能を心理的効果として分析しているのですが、簡単にご紹介したいと思います。「東京工業大学の武者先生は入浴の際の脳派の分析から、ストレス感、喜び、悲しみ、リラックス感の4つの感情状態を数値的に示す感性酢ペクトラム法を開発しました。これを利用してお風呂の入浴前と入浴後のストレス、リラックス度を比較したところ家庭の小さな湯船に比べて銭湯のようなおおきな湯船で入浴したほうが、ストレス度が減少して、リラックス度は増加したらしいのです。」このように感覚的に日頃の入浴の時に感じる「あ~、極楽、極楽」感は、こんなテストでも実証されてしまうんですね。また、脳派分析によって「アルツハイマー型認知症の有無のテストを行ったところ、軽度のアルツハイマー型を示した4人を対象に毎日20分の入浴を2週間続けたところ4人ともアルツハイマー型の脳派パターンが無くなったとの研究結果もあるという事」ですが、お風呂に入るだけでアルツハイマーが治ると言うのは今後の課題として研究を続けていってほしいものです。

全てを喜びに変えていける温泉銭湯を目指します。

お風呂に入るという事は、誰にでも出来ますし、気持ちもリフレッシュ出来ますし、何よりも気持ちの良いものです。体と心に良い作用があるという事は、脳にも良い作用があるのは自明の理のような気もします。「継続は力」、楽しみながら続けられる温泉健康入浴を清水湯で実践してみてはいかがでしょうか。

参考文献、阿岸祐幸著 温泉と健康

武蔵小山温泉・清水湯3代目談。

ストレスとは何なんでしょう?


「ストレス」、良き聞くフレーズですよね。さも悪の権化のような扱いをされてたり、毛虫のように毛嫌いする代名詞のようにも聞こえたり、あまりいいイメージはないと思います。昔、習ったストレスのイメージはピンポン玉が波濤のように何度も何度も打ち付けられる中で度重なる圧力(ストレス)がいつしかピンポン玉の綺麗な球体をいびつな形に変えてしまうと言ったことが、ストレスの分かり易いイメージだと教わった記憶があります。これ風船に例えると風船を指で押すと元に戻ろうとします。一定のレベルであれば何らかのストレスに対しての復元力が働くんです。それは人間にとっても同じで一定のストレス(圧力)にたいしてストレスを跳ね返す力を持っています。それを恒常性(ホメオスタシス)と言います。このホメオスタシスの人間の正常値は、体温、血糖値などで表すことが出来ます。いわゆる健康診断などの正常値のことですが、体温36,5度~37度、phは7,3~7,4、血糖値は70~109mg/dlなどが正常値となっています。人間の身体は、さまざまなストレスがあってもこの正常値の範囲内に戻ろうとする生体防御システムを兼ね備えているわけです。しかしストレスは風船を極端に強い圧力(ストレス)で押すと破裂してしますか、もとに戻らなくなってしまうのと同じで、人間の細胞レベルも細胞が傷つきもとに戻らなくなることもあります。これがいわゆるストレスの概念で、人体の恒常性(ホオスタシス)を超えるストレッサ―(圧力)が健康を害するもとになります。しかし、ストレスがあるから人間の身体、または精神、心などは強くなるわけで、必ずしもストレスは全てダメという訳ではないんです。ここで伝えたいのは、ストレスによって傷ついた細胞内の異常タンパク質にたいしてそれを修復するのが、HSP(ヒートショックプロテイン)という防御システムを兼ね備えているという事なんです。このHSPはストレスによる異常タンパク質が出来ない様に、また出来てしまった場合も修復する力があり、あまりにダメージが大きいタンパク質に対してはHSPがそのタンパク質を分解する事も出来ます。例えば、紫外線や放射線、などの物理的ストレス、ヒ素、化学物質などの科学ストレス、あらゆる精神的ストレスなど様々なストレスを日常から受けていますが、その傷ついたタンパク質を修復してくれるのが、HSP(ヒートショックプロテイン)」なんですね。さて名前の如くHSP(ヒートショックプロテイン)体を温めて元気タンパク質にしてくれるこの理論、まさに清水湯の天然温泉でひとっプロ浴びてみてはと言っているように聞こえますが、皆様いかがでしょうか(笑)体を温めて、ストレスを全て良いストレスに変えていく温泉入浴これからも健康的な生活の必需品になりそうです。

参考文献、伊藤要子著、加温生活(ヒートショックプロテインがあなたを健康にする)

武蔵小山温泉・清水湯3代目談。

お風呂に入るだけで引き締め効果があります。


お風呂に入ると、誰しもが体で感じるのは、温度と一緒に水圧を感じると思います。この水の圧力、実は結構、健康に良いんです。温泉療法(癒しのアプローチ)大塚吉則著。という興味深い書籍を紐解いてみましたら、沢山、温泉の科学が載っていましたので、若干引用させていただきながら、ご紹介させていただきたいと思います。大塚先生曰く「水中での圧力は1メートル深くなるごとに0,1気圧の水圧が体の表面に加わります。これを静水圧と言います。

水圧は引き締め効果あり。

例えば立ったまま首まで浸かるとふくらはぎの周囲は、1~1,5cm減ります。お腹は3~5cm、胸は2~3センチ、静水圧は心臓や横隔膜にも影響を与えます。全身に水圧が加わるため、その圧力で血管、とくに皮膚表面の静脈が圧迫されて血液がたくさん心臓に戻ってきます(中略)。これらにより呼吸数が増加して、心肺機能向上にも役立つことがわかっています。」入浴するだけで、いわゆる有酸素系(スイミング、ウオーキング、等)の運動をすることに限りなく近い状態を生み出して心肺機能の向上に役だっていることは、水圧(静水圧)の考え方で少しは理解が出来ました。

心肺機能の向上も見込めます。

運動であれば運動負荷を体に与える事によって、心拍数が増加し、汗をかき、身体機能が向上してくるものですが、温泉入浴は温泉の中の圧力が、全身に負荷を与えることにより同等の効果が得られるということなんですね。さて、ものは試してみないと分かりません(笑)。目の前に山があるから登るのと一緒で、温泉も湧いていたら入ってみるのが一番なんですね。季節の変わり目こそ日々の健康温泉入浴を実践してみてはいかがでしょうか?

参考文献、  温泉療法(癒しのアプローチ)大塚吉則著

武蔵小山温泉、清水湯・健康運動指導士談。

 

 

文学者と温泉


最近、妻から子供の国語力がいまいちだと言われて、それなら本を読めばいいじゃんと妻と話していて、子供に本を読みなさいといっても世の中、本よりも楽しいことがたくさんありますので中々、本を手に取るまで時間がかかるので、簡単な本を選ばせて「読み聞かせ」をしています。先日も読み聞かせした後にこの登場人物は何を思っているの?とかなんで泣いているの?笑っているの?とか、なんでだろうと問いかけてみました。最初は問いかけに対してとんちんかんな受け答えをしていましたが、だんだん的を絞った答えが出来るようになってくるんですよね。それも直ぐに。子供の上達や可能性は凄いものがあるなーと少しバカ親っぽいですが、子供に本を読みなさいと言っている手前、良いだしっぺが本を読まないのは、恰好がつかないので、僕も仕事に関連のある書物を今、貪るように読んでいます。(笑)その中で日本温泉文化研究会さんの「温泉を読む」を呼んだ中に有名な文学者の作品の中には温泉が登場する記述が何点かありましたのでご紹介してみたいと思います。

夏目漱石。お札のイメージが・・・

有名な「伊豆の踊子」の作者、川端康成(1899~1872)は有名な温泉文学者だったらしいです。隋筆『伊豆の湯ヶ島』(1934)の中の一編で述懐しています。

【私は温泉にひたるのが何よりの楽しみだ。一生温泉場から温泉場へ渡り歩いて暮らしたいと思っている。それはまたからだの強くない私に長命を保たせることになるかも知れないし。」(湯ヶ島温泉)

夏目漱石の「坊ちゃん」に登場する温泉は有名な道後温泉。明治27年(1894)に竣工した豪華な木造三層桜近代和風建築であり、温泉建築としては平成6年に国の重要文化財にしていされている道後温泉本館の1階の神の湯が「坊ちゃん」に登場するモデルとされています。

【温泉は3階の新築で上等は浴衣をかして、流しをつけて八銭で済む。(中略)運動の為に、湯の中で泳ぐのは中々愉快だ。おれは人の居ないのを見済ましては十五畳の湯壷を泳ぎ巡って喜んでいた。ところがある日三階から威勢よく下りて今日も泳げるかなとざくろ口を覗いてみると、大きな札へ黒々と湯の中で泳ぐべからずとかいて貼りつけてある。】(坊ちゃん)

坊ちゃん最近読んだばかりで確かにこの行ありました。(笑)赤手拭と生徒からからかわれたり新任教師の奮闘ぶりが面白いですよね。いつかご紹介できたらと思っていたので良かったです。いまだに道後温泉では「坊ちゃん泳ぐべからず」と看板があるそうです。粋ですね。(笑)また、同時期、漱石と一緒に活動していた正岡子規は、脊椎カリエスで下半身が萎える病気で寝込んでいた時に詠んだ句が、子規記念博物館の前に刻まれてあります。

【足なへの病いゆとふ伊予の湯に飛びても行かな鷺にあらませば】

正岡子規。友達に似ている気が・・・

温泉に入りたいと思う、情熱と温泉を愛する気持ちと言うのは今も昔も変わらなくて、いつまでも日本人の心の故郷になっているんですね。日本各地の素晴らしい歴史と伝統文化と温泉が日本人の文学の形成の一端となり、日本人の四季を温泉を愛する情緒豊かな日本人の良さを作り出した基になっていったことも一分はあるように思いました。大地の恵みである温泉を清水湯でも享受させていただいていますので、大切に使いながら皆様に心から喜んでいただける温泉銭湯を築いてまいります。

参考文献、温泉を読む日本温泉文化研究会(お湯だけじゃない文化が湧き出ている!) http://www.geocities.jp/onbunken_1126official/

武蔵小山温泉・清水湯三代目談。

 

 

 

岩盤浴の科学。(岩盤浴の温熱効果)


武蔵小山温泉・清水湯がリニューアルオープンした平成20年の約2年前の平成18年7月29日、一冊の名著が第一刷発行されていたことに最近気が付きました。それは、「発汗健康法・岩盤浴の秘密・遠赤外線とマイナスイオンの驚くべきパワー」なんだか、僕の為に書いてくれたのでしょうか。(笑)でも6年も経って気が付くなんてのんびりし過ぎです。さて五味常明先生のこの岩盤浴の本を開いてみると「岩盤浴は、日本で生まれた日本が誇れる入浴法」であると説いています。また「岩盤浴は、体を芯から温めて“デトックス”、“アンチエイジング”になるので、老若男女を問わず、手軽に利用できる“健康発汗法”なのです。」とあります。更に、岩盤浴を始めて利用した時によく感じることで、「最初の岩盤浴はあまり、汗が出なかった。」でも「2,3回目からすごい汗がでて目があけられない」などという意見が多いのです。それは、岩盤浴の『温熱作用の仕方に理由があります。そして温熱作用は3段階ですすむと考えられています。』

岩盤浴の汗ってサラサラです。

第1段階は、温かい岩盤による直接の作用です。普通のお風呂と同じで高温の岩盤からより低温の身体に熱が物理的に移動する「熱伝導」の温熱作用のことです。

第2段階は、岩盤浴の鉱石から出る、遠赤外線が、体の深部に届いて「細胞に運動エネルギー」を与えることです。これを「共鳴運動」と言います。人間の細胞はやく60兆個あると言われています。その無数の細胞同士が摩擦し合って体がまったりと温まる「自己発熱」。

第3段階は、体が温まったことで、「代謝効率」が高まり、その結果さらに熱が発生して体温を高め、さらに代謝率が高まり、さらに熱が発生するという「自己熱のスパイラル」がおこります。このスパイラル、主に肝臓などの内臓や筋肉ではじまり、代謝をよくして血行が盛んになり、全組織へと温熱効果を広げる「血管循環」も促進します。

岩盤石と湿度のバランスが良い感じなんです。

五味先生が、更に強調しているのは、「岩盤浴の温熱効果は深く、長く続く」ということです。それは上の第一段階では受け身の温熱効果ですが、第2と第3段階では人間自身が発生させた熱であり、しかも第3段階の代謝は酵素による触媒作用という化学反応であるため、酵素活性を高めるためには、岩盤浴は繰り返して入浴するほど温熱効果が高まり、深く、長く岩盤浴の恩恵を享受することが出来るとと言われています。

岩盤&天然温泉で美人度アップ!

最近、清水湯の若旦那(笑)も岩盤浴に毎日、入って昨年末から体重が8キロ、健康的にダイエットを成功することが出来ました。更に岩盤浴のあとは清水湯の天然温泉で美肌効果倍増!一年を通して健康的で美容にも優れた岩盤浴を生活の一部にしてみませんか?「百聞は一見にしかず」岩盤浴は、3回は体験すると、本当に良さが分かります。さー、健康的な美しさを岩盤浴で創っちゃいましょう!

参考文献、 五味常明著、発汗健康法・岩盤浴の秘密・遠赤外線とマイナスイオンの驚くべきパワー

武蔵小山温泉・清水湯3代目談。

風呂の語源☆彡


民族学の第一人者として研究家の先駆者としても有名な柳田國男氏(1875~1962)が大正4年(1915年)の「郷土研究」3巻3号に「風呂の起源」として風呂と言う言葉の語源は「ムロ」ではないかと言う説を唱えています。「フロは多分、室(ムロ)と同じ語で、穴蔵または岩屋のことであつたらう。寺院の保護の下に生息して居た一種の人民が、石室又は土室を築くに巧であって、之を利用して所謂(いわゆる)蒸風呂を拵え(こしら)へ僧侶の便宜に供して居たのが、此浴法次第に民間に流行して家々に五右衛門風呂を用意する迄に発達し~以下省略」とあります。風呂の語源が室(ムロ)とは何となく説得力がありますね。そもそも最初の風呂屋の形態は柘榴口(ざくろぐち)と言って、一種の蒸し風呂 が主流だったことを考えても興味深いことです。

奥に見えるのがざくろ口ですね。

でさらに柳田は風呂は最初は天然の洞窟などを利用した岩室や岩風呂と同じで、今でも鹿児島のある地域では石を寄せて集めて作った釜のことを「フロ」と呼んでいるらしいのです。更に柳田は「自分の見るところでは、風呂と称する入浴法はもと仏家の作法に始まったらしい。我邦に固有の浴法は単に海川に浸かって身を洗ひ、又は今日の行水のやうに快諾にして且つ単簡のものであつたのを、僧徒永永の垢をこすり落とし始め、それが今日の如く一般民家に流行するに至つたのではあるまいか」と風呂の語源を分析しています。そもそも風呂好き、海好きの3代目店主はこの文を読むとただの先祖返りをしているだけのことかと笑ってしまいますが、「風呂」と言う言葉、よく見ると何で風に呂なんだろうと不思議な文字ですよね。確かに子供のころから「風呂」と言う字になんの意味があるのだろうと不思議な思いでいましたが、こういう考え方も一理あるなと納得してしまいました。

黄金の湯♪

なかなか意味深くて造形の深い考察ではないでしょうか。さてもともとは風呂に入る行為自体が尊い作法であったことを考えると、何となく普段の銭湯での入浴も一味違う物になりそうです。確かに日本人のDNAには風呂に入った後のさっぱり感は一種の身体を洗うだけのさっぱり感だけではなく、心も洗い清める最高の自分に立ち返る一種の儀式なのかも知れませんね。毎日温泉、毎日最高の自分に戻ってきてまた前に進んでいく、そんな明日への活力、成功への原点になれる温泉になれたら銭湯冥利に尽きるものです。これからも皆様の健康、長寿、幸せの一助にお役の立てる銭湯として清水湯を何卒、宜しくお願い申し上げます。

参考文献 柳田國男全集。あ~極楽の銭湯史 町田忍著

武蔵小山温泉・清水湯3代目談。

食事バランスガイドとは。


皆さま、食物がコマのように回っているイラストを見たことがありますでしょうか?厚生労働省と農林水産省が推奨している食生活の指針なんですね。具体的な食事の望ましい形として分かり易くイラスト化したのがこの食事バランスガイドなんです。具体的にこのバランスガイドの説明をしてみます。

①十分な摂取の望まれる主食、副菜、主菜の順に上から並べて、牛乳、乳製品、果物については同程度に並べて表記している

②コマのイラスト中には各料理の区分における1日に摂る目安量を示している。(区分ごとの単位はSVサービングで表している)

③コマの形は、食事バランスが悪くなると倒れてしまうことを表わしていて、またコマが回転する=運動することによって初めて安定することを表わしている。

④菓子、嗜好品(飲料)はコマを回すためのヒモとして表現され、「楽しく適度に」とのメッセージが込められている。

⑤油脂、調味料については、イラストとして表現していないが、食事全体のエネルギーやナトリウム摂取量に大きく寄与するものであり、実際の食事選択の場面で幼児される際は、総エネルギー、脂質および食塩相当量も合せて情報提供されることが望ましい。

⑥水、お茶は料理、飲み物として十分量を摂る必要があるという象徴的なイメージをコマの軸として表現している。

⑦基本形で想定しているエネルギー量はおよそ2,200±200kcalでほとんどの女性と身体活動レベルの低い男性がここに含まれる。

よーく見ると意味がだんだん分かってきます(笑)

各料理区分のSV(サービング量)の考え方

①主食 (ごはん、ぱん、麺) おにぎり1つがSV一つ分に当たる。

②副菜 (野菜、きのこ、いも、海藻類) 主材料が70グラムがSV1つ分に当たる。野菜サラダの小鉢がこの一つ分に当たる。

③主菜(肉、魚、玉子、大豆類) 鶏卵1個を使った料理がSV一つ分に当たる。

④牛乳・乳製品 カルシウム100mgが目安、牛乳コップ半分がSV一つ分に当たる。

⑤果物 ビタミンC,カリウムの供給源として100g(ミカン一個分)がSV一個分に当たる。

とりあえず厚生労働省の食事見本です。

単純に食事バランスガイドとは、何をどのように食べたらいいのか分からない時に、一日の食事をバランスよく食べるために分かり易くイラストにしたものです。このコマを見て更に分かりづらくなった方も基本はよく噛んで、「腹八分目」で野菜を多めのバランスの良い食事を心がけてください。「医食同源」運動も休養も温泉も大切ですがダイレクトに体に取り込む食事は更に大切です。快食快眠快便を心がけて清水湯の温泉で心も体もリフレッシュしながら更にバランスの良い食事で健康と快適な生活を楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

農林水産省のコマの説明。http://www.maff.go.jp/j/balance_guide/

適量チェックチャート http://www.maff.go.jp/j/balance_guide/pdf/check_chart.pdf

SV サービング (食事の提供料)

12歳から69歳まで大体の目安 主食5~7、副菜5~6、主菜3~5、牛乳2~3、果物2 となっています。

武蔵小山温泉専属健康運動指導士。

 

運動の効能(ウオーキングのすすめ)


先日、厚生労働省の素案として「健康日本21」を簡単にご紹介いたしました。実は清水湯の3代目は厚生労働省認定の健康運動指導士なんです。とにかく、どこまでも体を動かすことが大好きなんですね。正直、頭使うより体使う方が性に合っています。(笑)健康日本21とは、早い話が増大する介護保険、医療保険を国民が健康になることによって、税金である保険を少しでも抑えることを主眼としています。健康イコール医者いらずイコール医療保険抑制みたいな構図なんですね。僕は、あくまでも清水湯の風呂屋のおやじの立場から健康を考えて尚且つ理論的に実証されているかが必要と考えて健康運動指導士を所得した経緯があり、また健康増進施設として清水湯を地域に開かれた施設として貢献できればとの思いもあったんです。

僕もなるべく歩くようにしています。

(今では、健康運動指導士であることでの健康増進施設に認定することのメリットがあまりないことに、気がつき単純に温泉の効能に健康の付加価値を求めています。)さて、純粋に運動の効能は素晴らしいものがあるのは誰もが体を動かすことで実感できるものです。僕の大好きな著者の石原結實先生の「温め美人プログラム」にもありますが、生活習慣を改善する方法として運動の効用は見逃せない!と言っています。引用文として【人の体温の40%以上を産生しているのが、じつは筋肉、運動をすると筋肉が動きます。それによって体温が上がり「血・水・気」の流れがよくなって肥満解消にも大いに役立ち、筋肉細胞が活性化し、基礎代謝が上がってエネルギー消費量も増えます。この筋肉細胞の活性化は、運動している最中だけではなく、運動後も続くのです】と、ではどのくらい続くのでしょうか?【一回の運動で基礎代謝の上昇が続く時間は、なんと24時間!丸一日は体の中でエネルギーを消費し続けてくれるのです】とあります。たしかに運動した後、体がポカポカして気持ちいいですよね。心地いい疲労感こそ証拠なのかも知れません。更に、運動の効用はそれだけではないらしいのです。

①脂肪組織内の中性脂肪を分解し、筋肉で効率よく利用されるので体脂肪減少→体重減少につながる。

②脂肪合成酵素の活性が抑制される。

③インスリン感受性が上がって、インスリンの分泌が少なくなり、体脂肪の増加が起こりにくくなる。

④発汗したあとの気化熱がカロリーを消費してくれる。

危険因子を前もって排除するのは重要だと思います。

また筋肉の70パーセントは下半身にあります。ですから最適な運動は、石原先生も言っていますが、「ウオーキング」と言えるのです。気軽に手軽に実行できるウオーキング、その歩数の目安は先ほど発表された【健康日本21】の女性なら「8000歩」、男性なら「8500歩」なんです。ですがこの歩数、簡単に言いますが結構しんどいんです。距離にするとおおよそ6キロメートル、時間にして1時間半。結構ありますよね。最初は、生活習慣を改善する意味では、運動を始めて脂肪が燃え始めるのが20分ぐらいからですから、20分以上歩く目安で30分ぐらい歩くことを目安にして上記の①から④の効用をあげていくことから始めてもいいかもしれませんね。ついでに歩き疲れたら清水湯でしっかりと疲れを洗い流してくださいませ。(笑)

参考文献、「健康日本21」厚生労働省。    石原結實著、「温め美人プログラム」。

参考URL ダイエットコラム  http://slism.jp/communication/health21.html

武蔵小山温泉・清水湯専属、健康運動指導士。

 

岩盤浴の科学(なぜ汗が出るの?)


五味常明先生の発汗健康法「岩盤浴の秘密」から~。なぜ岩盤浴ってサウナよりも温度が低いのに(サウナは通常80度から90度、岩盤浴は45度前後)たっぷりと汗が出るのでしょうか?これってもともとサウナ派だった僕も正直謎でした。(岩盤浴に入るようになったのは、ここ半年前くらいのことなんです。)で五味先生曰く、「そもそも人間は暑いからと感じるから汗をかく訳ではありません。皮膚の温度や身体の深部の温度が高くなり、そこで発汗神経が刺激されて汗をかくのです。」とあります。そして、岩盤浴はいわゆる放射熱が少ないので「暑く感じない」のです。

岩盤浴は遠赤外線です。

放射熱とは、真夏の照りつけたアスファルトの道路が熱く感じることと同じで、太陽の熱を吸収して放射しているのですが、岩盤浴の鉱石から出ているのは「遠赤外線」や「マイナスイオン」なんです。ですから「暑く感じないんです」ですが、ここでなぜ大量の汗が噴き出るかと言いますと「遠赤外線」が皮膚温だけではなく身体の深部を温めて、深部温(脳温)の指令で汗をかかせるからなのです。ですから岩盤浴はサウナのように高温でなくても、大量の汗が出るとういことなんですね。この【深部温】脳温ってすごいキーワードですよね。はじめて知りました。ちょっと調べてみましたがこの脳温、睡眠と温めるということに非常に関与しているということも知ることができましたので、今度は脳温を題材にブログを書いてみようと思います。

じっくり体の中から綺麗な汗をかけます。

何と言っても総合健康銭湯を目指しているので、全てが勉強になるんです。さて、清水湯の女性専用岩盤浴は室温44℃、床の岩盤鉱石と壁の3次元方式で岩盤浴室を温めています。更にマイナスイオンを増やすために、ミストスチームで浴室を充満させており、サウナのように肌が乾燥することもなく、体に負担をかけずに年齢を問わず楽しめる岩盤は、長い人生、健康的に健やかに楽しんでいける健康人生の一助になることは間違いないと思います。また岩盤浴には2つの天然温泉の入浴もセットになっていますので是非清水湯の岩盤浴を楽しんでみてはいかがでしょうか。

参考文献、五味常明先生著、発汗健康法「岩盤浴の秘密」

参考URL http://hakuraidou.wordpress.com/2010/12/07/%E5%86%B7%E3%81%88%E7%97%87%E3%81%A8%E8%84%B3%E6%B8%A9%EF%BD%9C%E3%81%BF%E3%82%93%E3%81%AA%E3%81%AE%E5%AE%B6%E5%BA%AD%E3%81%AE%E5%8C%BB%E5%AD%A6-12%E6%9C%887%E6%97%A5/

参考URL http://www.blwisdom.com/word/key/100355.html

ナチュラルウェブ http://www.naturalweb.co.jp/shopping/life/smarty/enseki.html

武蔵小山温泉・清水湯3代目談。